昨日は日本国際ボランティアセンターの活動を取材するため、
丸一日使ってヘブロンとベツレヘムの難民キャンプにいました。
詳細なレポートは帰国後書くことにします。
朝7時半前にはホテルを出発。まずはJVCの藤屋リカさんと
小林和香子さんと一緒にベツレヘムに向かいました。
ベツレヘムはエルサレムから距離にして10km程度ですので
本来ならすぐ着けるはずなのですが、やはりベツレヘムに
入るには、ターミナル型の検問所を通過しなければなりません。

ですのでエルサレムからバスに乗り、まずはベツレヘムの
入り口にある検問所に向かいます。バスはこのままベツレヘムに
入ることができないため、全員がここで降りて、徒歩で
検問を通過し、出たところで乗り換えることになります。
エルサレムとベツレヘムを隔てるように、ここでも分離壁も
建設されています。この検問所は空港のように立派な建物でした。
ここで手荷物検査、IDチェックを行うわけですが、
大変な時間がかかります。こういうチェックを毎日受ける、
精神的な苦痛は大変なものだと思います。





検問所を出て、すぐタクシーでベイトジブリン難民キャンプ
に向かいました。難民キャンプといっても、今では最大4階
建ての家が立ち並んでいるので「えっ?ここが難民キャンプ?」
と初めて来たら思うはずです。
ベイトジブリン難民キャンプは、1948年に第一次中東戦争で
ベイトジブリン村に住んでいた人たちが移り住んでできた
キャンプのため、すでに60年近く難民としてここに住み
続けているのです。だから、難民キャンプといっても、
テント生活をしているわけではなく、定住できる家が
立ち並んでいます。

ただし、他の町と比べると建物が密集しており
車が1台も通ることができないほど、道路が極端に狭く
なっています。これは、かつてここに移り住んだ時に、
10mx10mの土地を与えられ、その上に建物を作って
行ったからだということです。
あと気付いたことは、建物の屋根(平らです)に
水タンクを置いていることです。理由を聞くと、
夏場に水が止まることが多いからだそうです。
井戸を掘ればいいじゃないかと思うかもしれませんが、
井戸を20m以上掘るには、イスラエル政府の許可が
必要になるそうです。パレスチナ自治区内であってもです。
逆に言えば、水資源までもイスラエルがコントロール
しているということです。
とにかく、ベイトジブリンでJVCが支援している
ハンナラ文化センターの女性グループの代表、
マナールとその妹で大学生のメルナと合流し、
取材を始めました。
取材の途中、メルナにいろいろ話を聞く
機会がありましたので書いておきます。
──休みの日なんかは、普段何をしてるの?
「例えば夏休みは3ヶ月あるんですけど、何もしてません。
やることがないから。家族と過ごすか、姉の手伝いを
しています。あっ、でも去年、一昨年はテルアビブまで
行っちゃいました」
テルアビブは、イスラエルの首都で、パレスチナ人が
入ることのできない地域です。男性が見つかって捕まると、
3年は牢屋から出てこれないなんてことを聞きました。
──どうやって入ったの?
「検問所を通らないでもエルサレムに行ける抜け道が
あって、そこを通って行きました。ちょっとした
冒険でした(笑)」
──テルアビブで何してたの?
「町を歩いたり、ビーチにも行きましたよ」
──大学では何を勉強しているの?
「英文学です。大学院は家族が許してくれ、奨学金が
取れればイギリスに行きたいと考えています」
──海外への渡航は問題ないの?
「今はイスラエルの空港からは、外国に出れないので
一旦ヨルダンまで行かねばなりません。ヨルダンから
だったら外国に行けます。でも途中、いくつもの
検問所があるから、本当に大変」
──大変だね。
「私の兄も大学生なんですけど、今は牢屋に
入れられています。何もしていないのに。もう
1年半も入っています。来年の7月には出てくるけど。
まず、罰金として3,000シェケルを支払いました。
それから、毎月400シェケル仕送りをしています。
刑務所では何でも有料なんです。食事さえも。
だから、家には大変な負担になっています。
パレスチナ人を捕まえることが、一種のビジネスに
なっているんじゃないかって、感じてしまいます」
難民キャンプで取材した、ある家庭の旦那さん
の給料は1ヶ月1,500シェケルでした。どの家庭も
子どもが多く、4人兄弟なんて当たり前。そこに
月収の4分の1ほどの負担をしなければならない
のは大変でしょう。
この日もとても考えさせられることが
多かった。もっと書きたいことがありますが
時間切れです。また書きます。

?JVCの藤屋リカさん。小林さんには「お母さん」とも呼ばれてました(笑)

?ヘブロンにて。馬車が健在です!

?ベイトジブリンキャンプ内のご家庭にて。





